« シリーズ…くつやのまるちん | トップページ | こだわりの男はかっこいいねぇ・・・ジョブスに学ぶ »

2009年6月14日 (日)

日本の色

タイトルに『夢』と書きながらあまり自分の夢が何なのかきちんと書いていませんが
『くつやのまるちん』になることです。人のために靴を作るのです。
その過程で少しでも多くの人に幸せになるための勇気や情熱に灯をつけていきたいのです。

つい最近、幸運にも縁あって靴メーカーに就職できた私ですが、

後々どんな靴を作るべきなのかということについてアルバイト三昧をしているときから問答を繰り返しております。

その中で一つ考えていきたいのがは日本人として日本的な靴を作りたいということ。でっかい問題だと思いますが地道にテクテクと考えていこうと考えております。

積読コレクションから手にとった「日本の色を歩く」を紹介します。
著者の染色家である吉岡幸雄さんが色のルーツを求め、朱、赤、藍、黒、白、黄、紫の7つの色を求め日本各地へ赴きます。
この本を読んで感じるのは、その昔から芸術や文化の中で着色に使用してきた色彩は自然からの贈り物であったということ。ふだん生活をしていても、そんなことを意識しない。
今の僕たちはどの色だって手に入る。どの色に対しても同じ距離感をもっているけど、その昔は手に入れにくい高価な色、安価に出回っている身近な色があって、そこには明らかに権力やヒエラルキーも存在したわけです。
この本でも朱と赤で章が分かれているけれど、朱と赤の違いをどれほど意識しているかと言われれば、朱は赤に少し黄が混ざった少し橙に近い赤のような認識でしかない。絵を描くときくらいしか赤鉛筆の朱に近い赤と色鉛筆のセットに含まれる赤の違いを意識せず、どちらも赤と言っている。でも朱と赤はその由来が全く違います。朱は主に弁柄といわれる顔料(酸化第二鉄つまり錆び)からうまれます。一方、赤は植物や虫から抽出したものなのです。
また、朱と赤ではそもそも用途が違います。朱(弁柄顔料)は塗料です。首里城の塗装や、漆器に用いられるのも弁柄です。一方の赤は染料として使われてきたものです。。
この本自体が色を求めて旅をすることからわかるように色には地域との結びつきもあります。朱に必要な弁柄は土の成分に関係があり、植物は生息がありおのずと色と地域の結びつきがありました。また紫はとても高価で、江戸時代には裕福な者しか身につけられなかった色でしたが、江戸には江戸紫(青紫)と京には京紫(赤紫)のように地域の色があったようです。

最近は面でフラットな色彩が溢れていると思います。この本を読んで色彩の奥行きや起伏、質感にもっともっと触れていきたい、いかなきゃなと思った次第です。
そもそも日本にあった色の歴史や文化を知りたい方におススメします。
エッセイですので全体的に非常に読みやすいですよ。

|

« シリーズ…くつやのまるちん | トップページ | こだわりの男はかっこいいねぇ・・・ジョブスに学ぶ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« シリーズ…くつやのまるちん | トップページ | こだわりの男はかっこいいねぇ・・・ジョブスに学ぶ »