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2009年10月16日 (金)

シンプル族の反乱

シンプル族の反乱
先日、久々に服を買いました。
・・・ユニクロで冬支度。4足で1000円の靴下とヒートテック3枚。

『幸福の方程式』に続き、『シンプル族の反乱』三浦展・著を読みました。
こちらも新たな消費動向を探る内容です。

三浦展という人はマーケティング畑の人で、特に若い人の流行を長年追い続けている人です。
『幸福の方程式』が人の心理的な部分に重点が置かれているに対して、こちらは今起きている現象を観察している感じ。
この2冊を読み合わせることで、より立体的な理解ができると思います。

ブランド品でなく無印やユニクロを買ったり、自然で素朴なものを好んだり、そんな若者たち・・・シンプル族。
年齢層としては20代から30代前半。特に女性に多いそうで、デパートが売れなくなった原因の一つだそうです。

高 度成長期やバブルを味わった世代は物質への執着、つまり『幸福の方程式』にも出ていましたが、物を通して幸福を見る傾向にある。その一方で、このシンプル 族世代というのは情報が多いこと、ブランドが乱立して、流行がめまぐるしく変わることに慣れてきた世代だと思います。祭りのような好景気を味わったことも なく、ブランドや流行がすぐに消費されてしまうということを目の当たりにしながら育ってきた。シンプル族は状況は所得が減ってきたから・・・という理由だ けではなく、所得に関わらない傾向だという理由はその辺りにあるのだと思います。

シンプル族も商品のストーリーにこだわったりします。ただ、これまでのブランドとは違ったストーリーです。
山形の○○さんが作った野菜、職人の○○さんが作ったグラス・・・のように現実にある「誰かの思い」とつながっています。
また、古いものや文化的なものにも関心を持ちます。アンティークや骨董品が好きだったり、和風に興味があったり、古着やおさがりに抵抗を感じない。
現実に時間をかけて積層されたものを好むのです。シーズンごとにコレクションテーマとして架空のストーリーを設定するファッションブランドとは対照的です。

彼らが好むユニクロや無印にはそんなストーリーはないじゃないか!と思われるかもしれません。

そうではなくてこちらは自分色に染められることが重要なんです。
著者は「素材」と言っています。
無印もユニクロもそれなりの品質でしっかりしたものづくりをしている。
無印は衣類も家電も雑貨もその物として無駄を省き、使いやすさを追求するというその物自体へのこだわりを形にする。
一方のユニクロは衣服の持つ基本的な機能を身体を包む、保温するなどを追求したり、多色展開をしたり。ユニクロは絵を描くときの画用紙や絵の具みたいなもんじゃないでしょうか。

自分というストーリーを作る上で如何に使いやすい「素材」であるか
自分のストーリを完成させる為の素材としてならば、安くて扱いやすいニュートラルなものがいい。
そういった考えなのです。

appleの商品名の前に「i」のついたものがあります。iMac、iPhone、iPod。
これらはinformationの「i」というよりも、「私のi」なのだそうです。
I amであり、I createであり、I expressであり。
iMacは、初期状態でWEBで自己表現するために必要なものが入ってたり
iPhoneは、好きなアプリを何時でもどこでも、欲しい情報も何時でもどこでも
iPodは、好きな音楽を満載

これからは、
必要なものを買うときにどれだけの幸福を絡められるか

というのが大切になってくるということです。

そのためには売り手と買い手が如何密接に関われるか

『幸福の方程式』でも『シンプル族の反乱』でも、若者が人とのつながりを求めていることがかかれております。
人とのつながり、社会とのつながりを持とうとすることはとてもよいことですから、この先の明るい兆しの一つのようにも受け取れます。
でも、果たしてそうなのか。今は昔の社会ほど強制されるようなつながりはなく、より自分都合で人とつながることができるわけです。

世の中は所得が減り、経済的な面での行き詰まりました。
ただ人と人とのつながりの歪みについては行き詰っていない。
だからもう一度そこで何か変化があるのではないかと思います。

ただいまやるべきなのは、
消費の中でどれだけ人の役に立てるか、幸福を与えられるか
それを愚直にやっていくこと
ベタですが、それしかないと思います。

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