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2009年11月 7日 (土)

少しばかりデザインについて語ります

martin君、なぜデザインについて書かないのかと
古くからの親しい方々は思うかもしれない。

経済の話もいいよと 、
だけど本陣のものづくりについては何を考えているのかと
デザインについてはどんなスタンスなのかと


最近、学生の時以来約8年ぶりにあった女性に、まず言われたのが
「martin、学生の時より清潔感がある」と

知らない方に学生の頃の僕・・・結構いや~な感じのヤツでした
その頃の僕を知らない人に説明をすると、当時の僕はこんな感じ。
クリエイター気取りのなんか胡散臭いヤツ
服装はね、たまに林家ペー寸前
個性をはき違えたヤツ
やっぱ派手派手でしょ!斬新さでしょ!・・・シンプルくたばれ、伝統くたばれ
人の意見は聞かない自分最高!
人の作品は酷評

そんな僕は社会に出て、結局デザインとはあまり関係のない仕事をしていました。
でも、少しだけデザインできるところがあるんです。製品のデザイン(あまりデザイン性のない製品ですが)、カタログ、チラシ、取説、展示会のブース・・・。
かなり悶々としながら・・・。でも俺はセンスがあるんだと、お前らとは違うんだと。
服装もスーツにネクタイのこそ守りましたが、まるで漫才師かと(毎日ではないですが)

そしてデザイナーという職業にずっと憧れを抱き続け。
カーデザイナー、ファッションデザイナー、プロダクトデザイナー・・・。
とにかくデザインをしたいと。自分発でデザインして収入を得るとか、名声を得るとかに憧れて。
デザイナーというのが、僕の中で常に煌々と輝く花形の職業で。
靴をやろうと思ったときも、デザインするということがかなり頭にあった。

でも今、会社で靴を作りながら、個人的にも革で小物を作るようになって。
気持ちの変化に出てきたというか、これが本来の自分なのか
デザインしてやろうという気持ちが起きない
最近会社に靴デザイナーの人が来て、デザインをしているのだけど
以前だったらすごく羨ましく思えただろうに、なんとも思わない。


こんな捻くれたデザインへの思いを抱えていた僕が今何を考えているか。
デザインに興味がなくなったとかではなく、デザインに対する思いが全く変わってしまった。
執拗なまでの憧れから、いざ自分なりにデザインできることになって・・・。

今の僕が考えているデザインの仕方はこんな感じ。

「 機能や使う場面を考えて
使う人のキャラクターや気持ちを考えて
なるべく簡潔で美しい造形で結ぶこと 」

さっき、デザインしてやろうという気持ちが起きない、と書いたけど。
正確には、無理にデザインしようという気持ちが起こらないということ。
自然に逆らわないデザインが今の僕の気持ち。

例えば、自動車ならポルシェ911が好きなのだけど
それはこんな理由。
人が乗っていて、タイヤがあって、エンジンがあって
走りだせば空気が風になってぶつかってくる
この関係を線で結ぶとポルシェになる
その素直さがいいなと
(値段はね・・・いつかは乗ってみたいなと・・・)

だから深澤直人の「ふつう」という考え方も、本当の意味で理解できてきた感じがする。

あとはプロダクトだと、ディーター・ラムスとかアッキレ・カスティリオーニとか
ファッションだとマルタン・マルジェラとかウィム・ニールスとか
根本のところで考えてデザインしている人が好きで。

だから靴を作ることになっても、奇抜なのはやらないと思う。
靴も革製品もしっくりくるものをやりたい。
長く付き合える廃れないデザイン、というかその人のライフサイクルと共に活躍し、朽ちていくようなもの。

そんなことが今考えるデザインについてです。



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コメント

共感。

自分もずいぶん学生より変わったな。
そう思う。

何より人からすぐに好かれるようになった(笑)

得意なインテリアの観点から
自分を磨き、そして人のためのモノが発信できたらと。

そういう意味では今の時代は面白いと思う。
ホンモノが見直されてる、と思えるからね。

投稿: legorock | 2009年11月 7日 (土) 21時55分

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