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2010年5月23日 (日)

悲観が彼岸では、ひがみしか生まれない・・・幸福について批判的なぼやき

何が幸せなのかと考えた時、その現実として経済について避けて通れないと思う。だからここ数年経済についての関心が強くなっている。ただ知れば知るほど思うことは、根本を問い直さなければならないということ。というか、世の中は根本を問うことを避けている・・・むしろ目を向けさせないようにしている。
知らせたくないことは知らせない記者クラブ、お金をもらって偏った意見を述べる政治や経済のコメンテーター、意味の無い街頭インタビューやグラフをで編集されたテレビ番組・・・。残念ながら中国や北朝鮮は馬鹿にしながら日本のマスメディアを信用している人が大多数。テレビを見て政治通を気取る人、鳩山首相をダメ呼ばわりする人、社民党を指して大人な事情なんだから黙ってろみたいに言う人、いまになっても小泉元首相を讃える人。
世間話から政治の話になると、お前は民主党派だなと(人によってはまるでジャイアンツファンだねみたいに)言われるけれど、そうではなくて今の政党で政治家で誰が真剣に取り組んでいるか、ただそれだけ。

僕は政治や経済のことについてブログでは少ししか書かなかった。それはその分野にすごく通じているわけではないし、だからどれくらいバランスを持った考えである全然自信がないからだ。
そしてもうひとつ、政治や経済の事実を知れば知るほど、暗く厳しい現実があり、あまりにも無力に思えてくるから。
社会学者バウマンの本を読んでいたら、現代社会は幸せになれるかもしれないと思えている間が幸せ、夢を追えている間が幸せ、と書いてあった。これはかなりキレる指摘だと思った。今はまだかろうじて物が買えている、地デジにハイブリッドや電気自動車に、iPadに、ロハスに・・・そんな夢を見ていられる。今の日本でこれ以上貧困化が進み、ものが買えなくなったとき、どれだけの人が幸せを感じなくなってしまうのだろう。わが自殺大国、自ら命を絶つ人は経済的な理由が一番なのだから・・・。
もちろんモノだけではない。気持ちの問題でもそうだ、夢を実現した人がスゴイ人のような幸福の像は誰もが持っているかもしれない、でもそれは空虚でしかない。何にせよ、幸せであるためにしがみついて生きていかなければならない。幸せであるために、幸せに追われる生き方。
GWは家にいることが多かったので、いつもよりテレビを見て思ったことがある。これはたまたまなのか、僕の主観的なもので気のせいかもしれないけど、芸能人の苦労話、挫折を克服した話がいくつかの番組で見かけた。もしこういったプログラムが増えたのだとすれば、かなり良くない。不安を煽って視聴率をあげるなんてことよりも良くない。挫折克服を芸能人のような成功者(少なくとも番組内では)が話すということは、視聴者に希望をもたらすという意味では否定しないし、実際再起のきっかけを掴む人も僅かにはいると思う。でも安易にこういった番組を増やすことで、苦労に耐えるということが刷り込まれる・・・現代版の欲しがりません勝までは。日本人は真面目で、耐えるということに美徳を持つくらいだから、その影響はなおさらだ。今は空虚な幸福で視聴率をとる為かもしれないけど、今後貧困化が進めば政策的にこの手の番組は増えるだろう。

自由と不自由どっちがいいの?自由でしょ?じゃあ、自由な仕組みにするからついてきなさい。
皆の気持ちはモヤモヤしている。けど、どんな自由なの?とは質問させてもらえない。
ケインズ主義かマネタリズムかしか選択肢を示さない。
資本主義と民主主義に勝るものは無いんだ、世界は成長し続けるんだ、われわれ人類はこれからもやり遂げるんだ
そんな空気をいつまで漂わせるのか、成長ってなんなのか。
今は経済を中心に政治や社会が語られる、でもそもそも経済はより良い社会への手段であった。なのに今はその手段が目的となってしまった。
理性は間違う、それをわかっているようでわかっていない。経済学は予測にしか過ぎないから間違うことはわかっている、けれどその法則には従わなければならないような、どこか気持ちの悪い怪物だ。疑うということは気持ちのよいものではないし疲れる。でもそれは何故か、何なのかと厳しい視線が今は必要になってしまった。
バウマンの言うように今の社会は幸福を求める故に、実は幸福に追い回されている。だからまずは知らぬふりをやめ、悲観的なことも全て受け止め、その上で今をどれだけ懸命に生きられるか、それしかないと思う。

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