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2010年7月 1日 (木)

逝きし世の面影・・・POST FOSSILへといざなうPRE FOSSILの江戸

POST FOSSIL展というのがあったことは前にブログで書いた。
それ以来POST FOSSILについて考えている。

POST FOSSILつまりは化石燃料時代の次・・・おそらくここにはポスト大量生産、ポスト環境汚染といった意味が込められているのだろう。これまでの消費構造、物質至上主義、金融至上主義を超えた時代こそがポストフォッシルの示すものなわけで。

日本史の中でも幕末から明治はとても人気がありますよね。
開国して文明開化で一気に近代化を進めて、そのおかげで経済大国とまで言われた今の日本がある…。

でもその日本は今大きく傾いてきていて、日本はどうなる?景気対策は?と不安感が拡がりと日々論争が起きている。
そんな今、読んでもらいたいおススメがあります・・・デザインの本ではないけれど。

その本とは、渡辺京二著『逝きし世の面影』です。

この本は、幕末から明治にかけてて来日した外国人よって残された日本に関する記述により構成されています。
読んでみると江戸時代のイメージ、日本のイメージが変わります。
外国人のレポートをまとめたものですので、そこに今後の日本がやるべきことなど書いていません。ですが、ここに描かれている江戸の生活習慣、考え方、労働、教育、社会、性差別、格差…には次なる時代にすべきヒントが沢山あるように思えます。

そして、この本でハッとさせられるのは、今の私たちの中の「西洋」です。日本の歴史の数多くは明治で断絶し、西洋ベースに書き換えられていて、その延長線上に私達はいる。
例えば、日本の社会は男尊女卑や女性の社会進出が遅れていると言われているけれど、これらは元々日本には無く、実は西洋化に伴い、組み込まれていったものだとわかる。他にも性と裸体についても日本には独特な考え方があったし、貧しくても不幸ではなかったとか。

日本人は西洋と違う考え方ができる。例えば、世界では「安さ=粗悪」が常識の中、安くても良いものを作る日本人。子供と大人の境界があまりないとか・・・。親は叱らず奔放に育てているのに礼儀正しい日本の子ども。
崇高な愛という概念を掲げなくとも、家族愛や子への愛情があった日本。

一番ガツンとやられたのは、西洋の人が驚くほどに、日本人ほど陽気で自由だったということ。陽気で笑いが絶えなかった人々が、いつからこんなにメランコニーになってしまったのだろうか。

F.A.ハイエクは共有する前提つまりは習慣や文化が多ければ多いほど、そこにいる人々の感じる自由は大きくなるといっていた。このことを読んだ時、日本にこそ自由の国となる条件が揃っているのではないかと思ったけれど、既に江戸時代後期はそんな社会だったわけだ。

具体的なPOST FOSSILを描くことはできないけれど、PRE FOSSILを覗くことは大きな教訓を与えてくれると思う。
おススメの一冊です。

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